古(いにしえ)の日本人の価値基準は“美”という意識に支えられていました。

その“美”を支えているものは“理”でした。“理”とは極大から極小まで自然界に 働いている法則=ルールのことです。

“理”に適ったものは“美”しく真に“美”しいものは“理”に適っている。これら の価値基準は、広く生活全般から文化、思考に至るまで、深く浸透し、機能していま した。

すなわち、日本古伝の作法・様式等は、すべて理=美の体得のために生み出され、育 まれてきた、すぐれたWORK SYSTEMだったのです。

そして、物理・心理・道理・真理など目に見える理から見えない理まで、その法則性 を身心でキャッチするための最上級のWORK SYSTEMとして編み出された方法が修行法 としての“道”です。

武道・書道・茶道・華道・・・。いずれも“理”=“美”を体得するのに非常に優れ たWORK SYSTEMです。

そこから生まれた思考性は、礼節・謙虚・公義・潔・恥等の概念を生み出しました。

現在普及しているほとんどの“武道”とよばれているものは、スポーツ競技としての 身心運動であり、私達の考える"道"="身心開発のトータルシステム"としての武道とは、 その目的・思想・原理・身体観・運動理論・体系・方法・具体技に至るまで、異なる 別のものと認識しております。 現代、日本においても、“理”の追求を目的とした“武道空手”の普及は、ほとんど 成されておらず、又、“理”“美”“道”からくる古(いにしえ)の価値基準も失わ れてしまいました。

“理”の体得は、国家・人種・民族・宗教・思想の違いを超えて、人類に有益で豊か な身心をもたらすことと確信しております。

私たち空手道豊空会は、“理”“美”を探究するSYSTEM=“道”としての武道空手を 広く内外に普及させたいという夢を持って活動しています。

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